あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
シドニーでの生活も9年目に入り、南半球で迎える真夏の新年が当たり前になってしまいました。風情はないものの、ビーチで過ごす正月もなかなかいいものですよ!
さて、北半球の教室で7・8月に行われているような長期の講習会がないシドニー教室では、受験生にとってこの1月が勝負の時。今年も新年2日から受験生たちの特訓授業がスタートし、朝から夜まで熱い授業が行われています。
そんな中、卒業生がひょっこり遊びに来てくれました。中学受験を機に帰国し、現在高校3年生。実に6年振りの再会です。ですから見た目はすっかり大人びているのですが、表情や話し方は当時のままなのでなんだか不思議な感じでした。4月からは東京の最難関私大の理系学部で学ぶことが決まり、つかの間の自由な時間を利用して懐かしの場所であるシドニーへ遊びに来たそうです。
その子との会話の中で
「シドニーでの生活が大好きで、エピスに通うのもとても楽しかったんです。」
こんな言葉を聞いて、新年早々なんとも言えない幸せを感じました。
日頃、高校生に小論文の指導をしていますが、この数年は「働くということ」がそのテーマの中心になっています。「ワークライフバランス」や「働き方改革」「ベーシックインカム」などなど、労働や仕事について高校生に何かを語るとき、自分自身の仕事について顧みることを免れません。
思えば、公教育の現場で教壇に立つことに憧れていたはずが、なぜか海外塾の講師として働き始めて20数年。雑務に忙殺されて辟易とすることも時々はありますが、この歳になってもなお授業は毎年少しずつですが上達している実感があり、子どもたちとの年齢は離れていく一方なのに、心は昔よりもずっと近づけるようになった気がしています。
AIやロボットの進化で今後の20年で多くの仕事が消滅すると言われていますが、講師という仕事もまたその例外ではないでしょう。ただ、「そう易々とはいかないぞ」という思いはあります。時に励まし、時に叱り飛ばし、その後フォローして、一緒に笑って、一緒に悲しんで…。時々熱すぎるぐらいに力を込めて子どもたちを導ける僕たちには、まだまだアドバンテージがあると思っています。
でも、慢心しないように。子どもたちと同じく日々成長を止めないように。
卒業生たちに「エピスに通うのが楽しかったんです」と言ってもらえるような場所であり続けられるように今年も気合い入れて頑張ります!