香港学習塾 epis Education Centre

シドニー教室 教室長ブログ

教室長坂本 龍

自身も現地校で海外生として暮らした経験から活躍の場を再び海外に求めて渡豪。日本の学習塾でも教室長として受験指導に当たっていた経験を活かし、シドニーでも子どもたちと一緒になって昼夜、笑あり・真剣な眼差しありの授業を展開中。1秒でも多く子どもたちの役に立てるようにありたいというのが根本にある。趣味は資料集や便覧を読むこと、楽器演奏とトレッキング、最近はジム通いも続けている。座右の銘は「Carpe Diem(日々を大切に)」。

講習会の狭間に。。。Part3

みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。坂本です。
1ヶ月もの長期夏休み中のシドニーですが、エピスは今月「夏期講習」を実施中です。
いよいよ受験まで1ヶ月〜40日となったこの時期、受験生も普段とは見せる笑顔が違います。目の奥の色が変わり、『1点に喰らいつけ!』と言い続けてきた言葉の真意を理解顔つきになります。
1ヶ月間講習会は続きますので、最後まで皆さんとともに私も頑張ります。

さて、昨日「バックキャスティング」というものの重要性とあり方について、12年生(高校3年生)に話をしました。
8ヶ月後に受験を控え、15ヶ月後に進学を迎え、5年後・7年後・10年後と節目のようなものは続くわけですが、その時自分はどうありたいの?そのためには何が必要なの?じゃあ、今何をすべきなの?と問いかけなさい。
自分のビジョンや目標、今だから持てる熱い気持ちを蓄えようよ。
と。

私も中学に進学した頃、恩師に言われた言葉でした。今だからこそわかる長期でのバックキャスティングの重要性。明日や週末の予定のための「今」は考えられるのに、先が長くなると難しいですよね。

「一年の計は元旦にあり」と言いますが、本当だと思います。元旦と言わないまでも、元日、3が日くらいが大切なのではないでしょうか。2022年は一時代を築かれた錚々たる偉人が次々に向こう側へ行かれた年でもありました。ちょっとした終焉を感じたのは私だけではないはずです。

2023年が皆様にとっても素敵な1年となりますように。


心・理学について学びました

みなさん、こんにちは、坂本です。

今日は「心・理学」について学びました。
十文字学園女子大学教育人文学部心理学科の教授でいらっしゃる平田智秋先生にお越しいただきました。


平田先生の講義のご様子

いつもならこの時間は小論文Basicの時間です。
漢字テストから始まり、SDGsやニュースについて触れ、小論文や現代文の講義を聞く時間。

ところが、今日は違いました。
「心理学は、心・理学です。心理・学じゃなくて…」この瞬間少し教室の雰囲気が変わったようでした。

ここ最近、コスパ思考なのか、心理学を学びたい!という子にあまり出会わなくなりましたが、我々は常々思っています。すべての根底にあるのは「心」なんだぞ、と。

平田先生はそんな数ある心理学の中から、理学的に実験心理学を取り出し、みんなが取り組める錯視(知覚心理学)やチンパンジーとヒトを比較から利他行動の起源(発達心理学)を紹介してくださいました。


錯視をやってみるみんな

先生の講義では1時間30分、真剣な眼差しと笑いが絶えずありました。私も理学系等にいたのですっかり学生時代を思い出し、聞き入ってしまいました。
平田先生は専門家として、「『心・理学』って何?」という部分を本当にわかりやすく話してくださいました。
高校生の顔つきも、受験や進路に向けた考えも変わったように感じます。

一昨年前にも開発経済を研究する大学の先生に来ていただきましたが、やはり専門の方のお話は非常に興味深く、「楽しい」ものです。
私も楽しい授業をできるよう諸先生方を見習って、子どもたちと一緒に学んでいきたいと思います。

高等部では時折こういったイベントを行って、みなさんの進路への視野を広げてまいります。高等部の3年間。長いようであっという間ですから、興味関心や将来のビジョンに向けて頑張りましょう!

平田先生、ありがとうございました。


世界人口が80億人に!

みなさん、こんにちは、坂本です。

今日は、世界人口が80億人を超えた日です。現地の学校でも話題になっていたらしく、以下のサイトを生徒が見せてくれました。
https://www.worldometers.info/world-population/

人口が瞬く間に増えていくこのサイト。どんなふうに更新をしているんだろう、、、と考えてしまいました。
このサイト(国連発表)に依拠しているようですね。
https://population.un.org/wpp/

さらに、1日に生まれる人数と亡くなる人数のスピードや割合、人口格差による社会格差と、各国が抱える問題の格差など、考えることは盛りだくさんです。

世界の問題は1カ国のみでは解決できませんが、複数の国でも解決し得る問題と対処に留まってしまう問題とがあるでしょうし、根本を断ち切ることがもはや難しい問題も存在します。

今週の小論文の授業では、この辺について少し深掘りして考えてみようと思います。

エピスでは、世の中のことについて少しでも見識を深め、問題の多面を見つめられる人になってもらえるように、いろいろなことを日々共有しています!


講習会の狭間に。。。Part2

みなさん、こんにちは。坂本です。
スクールホリデー真っ只中のシドニーでは、今週「春期講習会」が行われておりました。
毎年、この時期には次学年の内容を始めて頭を抱えながらも習得していく中1・中2と受験モードに切り替わり一日中教室に缶詰になっている小6と中3を見ることができます。
来週も受験生の講習会は続きますので、私もしっかりと準備をして臨みたいと思います。

さて、明日10月2日は「国際非暴力デー」です。
インド独立の父であるマハトマ・ガンディの誕生日だからです。(奇しくも彼の没1月30日は私の誕生日というだけの親近感を持っています。)
インドの独立は1947年、同じく第3世界として台頭した中国の建国は1949年、アフリカの年は1960年、と連想していきます。。。
国際非暴力デーは積極的非暴力によって暴力を封じようとしたガンディの信念に代表されますが、旧宗主国の暴力からの解放を謳ったアフリカの独立を考えると、第3世界にはこの考え方が貫かれていたように感じます。

昨今話題のSDGsの10と16の目標には「10,人や国の不平等をなくそう」「16,平和と公正をすべての人に」と書かれています。先進国の中の恵まれた環境で学習できる僕たちだからこそ、国際人としてできることを日本に限らず追求したいですし、そういう将来を作れる子どもたちを育て、一助になりたい、と思うのです。



多読と知識

みなさん、こんにちは。お久しぶりです、坂本です。

突然ですが、みなさん読書ってされてますか?

私は根っからの読書好きでした。手当たり次第に祖父母が読むような本を読んで過ごしていた頃もあります。
ふと自分の文章を読み返すと、おこがましい話ですが、「あ、〜の文体に似てるな」とか「この語尾は〜の論調みたいだな」とかを感じるわけです笑。ついでに知識もその世界観も盗んできてしまうのです。
私の読書好きは現代の本にとどまりませんでした。古文から洋書(英語に限らず)まで、たくさんの本を読んだ気がします。授業をしていてあちこちに話が飛び火してしまうので、厄介者ですが。。。

ところが、大人になって読書の回数やそれに割く時間は大幅に減ったようです。でも、読書の重要性というものは毎日ヒシヒシと感じています。
*行間力やテーマ力、どういう話の展開や論旨の運び方が「旨い」のか。
小論文やEssay Writingを指導する立場としても欠かせない学びです。昔は先生になれば勉強しなくていいのに、と思ったことがありますが、そんなことはありませんでした。24時間365日、世界からも子どもたちからも学びを得ることができるのです。これはこれで幸せな環境だと、当時の自分に言ってやりたいです。

さて、そんな膨大な知識を仕入れるための読書ですが、本をたくさん読む子の作文や小論文に少し特徴がある気がしてきたのです。
それはズバリ…ストーリー性、です。
自分の体験→一般化というPEELパラグラフの特徴をきっちりと押さえて書けるのです(最初はできなくてもコツは掴みやすい)。これはすごく大事なことだな、と感じています。

そんな多読や知識のための授業を、昼夜熱意をもって展開中です!
みなさんも是非、エピス文庫も授業もご活用ください!

*小学生の国語の授業では、音読や記述を中心に
 「読解する授業」を
*小学生の英語の授業では、音読とテーマ力増強を中心に
 「英語『で』学ぶ授業」を
*中学生の国語の授業では、学年+αの内容に触れながら
 「大人になっても使える日本語と知識のための授業」を
*中学生の英語の授業では、文法ロジックやWritingシステムを軸とした
 「実践で(もちろん入試でも)使えるホンモノの英語力のための授業」を
*高等部の小論文の授業では、小論文の書き方はもちろん、
 「自分の興味関心を広げる『社会』の学びと日本語のための授業」を
*高等部の英語(TOEFL)の授業では、
 「現地校生だからって侮れない非ネイティブのための英語とテーマ力の授業」を
実施しています!

ちなみに私が定期的に読み返したくなる本はこちら
→「The Best Christmas Present in the World」と「きんぴか」などの浅田作品
オススメです!