にほんごを紡ぐということ
みなさん、こんにちは。坂本です。
2023年より始まった「にほんごスピーチフェスティバル」というものがあります。
豪州繋生語研究会とJCSの共催・Japan FoundationやUNSW(NSW州立大学)、日本航空の後援の下で行われる豪州に在留する日本のバックグラウンドを持つ子どものためのイベントです。
本年は、エピスのシドニー教室からも参加者を出してみました。
全体では1年生から12年生まで、20名ほどの参加者がいたこのイベントですが、
オーストラリアにいても日本語を大切に暮らし続けているご家庭がこんなにも多くいらっしゃるんだ、と感動しました。
今年のシドニー教室の参加者は3名。
5年生・9年生・12年生の3名でした。原稿作りから始まり、練習を重ね臨んでくれたことを思うと、
本当によく頑張ったな、と思います。
K.もK.もT.もお疲れ様でした!
来年はもっとたくさんの生徒たちに参加して欲しいと思います。
エピスは海外で日本の勉強を頑張る子たちを応援しています。
受験だけじゃないぞ!とお伝えしたいですね。
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さて、本題ですが、
よくこんな言葉を耳にします。
「今日本語の勉強を諦めるなんてもったいない。」
これは多くの海外在住の方に当てはまる言い回しなのではないかと思いますし、
私もかつてはそう思う一人でした。
しかし、UNSWのF先生にお会いし、お話を伺っている中やその後その言葉を反芻しながら日々子どもたちと話す中で、
考えは変わっていきました。
もちろん言語が形成される時期や学びの時期はあると思うので、その時期に辞めてしまうのはもったいない気がします。
でも、本人が学びたいと思った時に学べる環境やつながりがあること、が大切なのであって、私たちはそうなったときに手を差し伸べられる日本語教育の担い手でありたい。と思います。
私もまだまだ解を見出せたわけではありませんが、毎日楽しく真剣に子どもたちと関わっていこう。と決意を新たにした、そんなスピーチフェスティバルだったのです。
2024年も残すところあとわずかとなりました。
本年もお世話になりました。2025年もみなさまにとって実り多い一年となりますよう。