香港学習塾 epis Education Centre

わかば深圳教室 教室長ブログ

教室長末木千尋

2011年12月に香港へ赴任。旧九龍教室、わかば深圳教室とで合計6年間勤務をし、2017年から再び深圳へ。きめ細やかなサポートには定評があり、時間が経つのも忘れついつい話し込んでしまうことも。本気で立ち向かう生徒の守護神として頼れるアネゴ的存在であるスエキチ先生は、衣食住どれをとっても刺激の絶えないここ深圳での生活がお気に入り。暑さには弱いが辛さには強い。好物は山椒のたっぷり入った激辛料理全般だとか。

中3夏期特訓スタート!

自由貿易試験区 金融エリア

わかば深セン教室では8日間の全体の講習期間を終え、今日からは中3だけの5日間の特訓期間がスタートしました。
初日の今日は、教科の学習ではなく、「深センを知る」をテーマに課外学習のため深センを走り回りました。
この企画は「深センを知る」ことからさらに掘り下げて「自分自身を知る」ことがねらいです。
高校入試では面接や作文が課されることがあります。そのテーマの多くは、海外生活、中学生活、将来の夢などに関することが扱われます。
それらのことを語るときに、今自分たちが住む深センのことを知らずに、深センでの生活を語ることはできません。深センは急速に発展した都市であるが故に、歴史や街の特徴がつかみにくくなっています。

そのため、今回は「前海深港青年夢工場」という最新の経済特区と「大鵬古城」という明代からの遺跡を訪れ、新旧深センを一気に訪れるというタイムスリップのようなツアーに飛び出しました。
写真はこちらにアップしています。


前海深港青年夢工場

前海深港青年夢工場は、その名の通り、深センと香港の才能のある若者の起業を支援するために立ち上げられた経済特区で、そこはまるでテーマパークかと錯覚するような作りになっています。優れたアイディアを出せば、それを支援してくれるシステムがそこに用意されてあり、またその環境が非常にスタイリッシュで魅力的であるので、夢工場の名の通り生徒たちに夢や希望を与えてくれたようです。

目の前にある勉強の意味がわからなくなりがちな受験生ですが、ここで勉強の先にあるものが少し形になったのではないかと思います。


大鵬古城


続いて訪れたのは、大鵬古城。明代から残っている城壁に囲まれた古い街です。中国の城は日本のいわゆるお城とは違い、壁で街全体を囲ってしまい、街ごと防衛設備にしてしまおうという物です。大鵬古城は600年前の倭寇の襲来などに備えて作られた街とのことです。

手付かずのまま残っている城壁や家々からは、中国の歴史を肌で感じることができます。中国にいるのだから歴史くらい感じるだろうと思われるかもしれませんが、そこがここ深センの特徴で、普段の暮らしから中国の歴史を感じるようなことはほとんどありません。教室のある南山区から1時間半かけて移動してやっと深センの歴史に直接触れることができます。

建物だけでも感動しきりでしたが、天后廟にいたおばあさんがしきりに私たち一行に現地の言葉(なまった北京語と広東語の混ざったような言葉)で話しかけてくれました。おばあさんの言うことは、ほとんど聞き取れませんでしたが、「聴くか、聴かないか?」というので、「聴く」と答えたところ、初めてなのに懐かしいメロディーの歌を、やさしい風が吹いているような歌声で一曲歌ってくれました。こんな出会いも深センの街中ではありません。


歌を聴かせてくれたおばあさん

海辺で一休みをして、教室に帰還。夕食を済ませてからは、面接と作文のための特訓が続きました。朝から晩まで多くの経験をしたので、1日のできごととは思えないほどでした。

今日の経験は今後の厳しい勉強の糧、作文、面接、人生の糧にしていってほしいと思います。

明日からの4日間は厳しい特訓になると思います。がんばろう!!!


大鵬の海で一休み


教育講演会『今、海外帰国生に期待すること』


わかば深圳教室では、『今、海外帰国生に期待すること』と題して渋谷教育学園幕張中学・高等学校(渋幕)の永井先生をお迎えして、教育講演会を開催いたしました。

70名を超える来場者があり、深圳の教育に対する関心の高さが伺い知れるイベントとなりました。

この講演会には小学5年生から中学3年生の生徒も参加しており、1時間半の講演ということで、子供達がこの長い講演会を聞くことができるかが、開催する上で実は非常に心配でした。

しかし、そこは永井先生のユーモアを交えたトークのおかげで、子供達も1時間半最後までお話を拝聴することができました。

参加する子供達には、この講演会で何か1つでも自分の今後の生活や学習、将来のことを考えるきっかけを見つけるつもりで聞くように、前もって話していました。

何を見つけられたのかは、人それぞれですが、講演会終了後の子供達の表情から「渋幕のような学校にいきたい!」「がんばって勉強するぞ!」と語っているかのような印象を受けました。

渋幕を目指している生徒も、そうではない生徒も参加していましたが、一様に永井先生にパワーをいただくことができました。

深圳教室には全国各地からの生徒が集まっています。
渋幕の先生がここで講演会を行うことは、広報的には非効率的なことなのではないかと思います。
それでも、深圳にまでお越しいただき、分け隔てなく生徒達に夢や希望を与えてくださったことに、いくら感謝をしてもし尽くせるものではありません。

生徒たちには、まだわからないかもしれませんが、永井先生のような方の教育に対する情熱や好意によって海外での深圳での教育が支えられていることを知ってほしいと思っています。

講演終了後のみなさんの暖かく大きな拍手、撤収作業をお手伝いくださった親御さん、生徒さん、本当にありがとうございました。

また近い将来にこのような機会を作れたらと強く思います。

最後になりましたが、永井先生本当にありがとうございました。


東京都立国際高校 国際バカロレアコース 9月入学試験結果

わかば深圳教室から合格!

今夏もっとも注目の帰国生対象の入試、東京都立国際高校国際バカロレアコース(都立国際IBコース)の9月入学試験が7月3日、4日の2日間に渡って実施され、結果が9日に発表されました。
わかば深圳教室から受験をしたH.Mさんは見事合格!
初年度の情報が少ない中、本当によくがんばったと思います。

都立国際IBコースは今年開設の新コースです。
国内での国際バカロレアへの関心の高まり、都立の人気校国際高校で国際バカロレアが取得できるということもあり、昨年からこの入試は非常に注目されてきました。

入試は4月入学試験、9月入学試験の2回実施されましたが、
どちらも応募倍率が4倍を超えており、その注目度高さがうかがい知ることができます。

帰国生対象の入試というと、教科数が少なかったり、英語だけで受験できたりと、何らかの優遇措置があるものですが、このIBコース入試はそんな生ぬるいものではありません。
国内入試の中でも最も難易度の高い入試と言っても過言ではありません。

今回は、その入試の特徴やH.Mさんが合格できた要因などをご紹介したいと思います。
  

都立国際国際バカロレアコース選抜試験について

試験教科は以下の通りで、「1」の英語運用能力検査で基礎的な英語運用能力が確認された上で、「2」〜「6」の項目を合計750点で合否判定されます。

1.英語運用能力検査 筆記試験[60分]面接試験[10分]100点
2.学力検査(数学)[50分] 200点 日本語又は英語
3.小論文 [50分] 200点 日本語又は英語
4.個人面接 [15〜20分] 200点 日本語又は英語
5.集団討論 [35分] 100点 日本語又は英語
6.調査書(成績証明書) 50点

それでは一つ一つの試験についてみていこうと思います。

1.英語運用能力検査

筆記試験[60分](リスニング、リーディング、ライティング)
面接試験[10分](スピーキング)

この試験は総合の合否判定とは関係がなく、基礎的な英語能力があるかどうかを判定するためのテストです。将来的にIBコースで学習していく上での基礎能力をテストします。英検でいえば準2級程度の英語力があるかどうかのテストです。

2.学力検査(数学)

このテストは都立の進学指導特別推進校(小山台、駒場、新宿、町田、国分寺)が実施するテストと同等のレベルの内容で、通常の都立の入試問題よりも難易度が高く設定されています。私立高校レベルの数学の準備をしないと、200点満点中20点30点という点数を取ってもおかしくないレベルです。逆にしっかり準備した生徒は120点、130点は取れるテストですので、ここで100点以上の差が出てくると思われます。

3.小論文

小論文ということで、帰国入試でよくあるようなエッセイや作文とは異なります。図表やデータなどの資料を与えられ、その資料を読み取った上で課題について自分の意見を述べます。
言語は日本語、英語を選択できますが、日本人学校の生徒が英語で、インター・現地校に通う生徒が日本語で書くには難易度の高い内容です。
内容はこれまでのところ国際的な立場で意見する必要性のあるテーマが出題されているようですが、環境問題や世界における日本の立場などに対して一定の知識・見解を持つ必要があります。
数学同様に付け焼刃の知識や文章力では対応できず、事前の周到な準備が必要です。

4.個人面接

ここでは学校が公表している通り、意志・意欲を重要視しています。そもそもIBコースに入学するということは、IBが掲げる教育理念に賛同していることが条件になるので、学ぼうとする意志はもとより、自らの将来へのビジョンや国際社会との関わり方まで問われることになります。
点数配分も数学同様の200点と配点が高く、個人面接でどれだけ自分の気持ちを表現できるかも重要です。

5.集団討論

まさにコミュニケーション能力が問われています。テーマを与えられてから考える時間を与えられ、その後討論を行います。自分の意見を押し付けるだけではなく、相手の意見を聞き入れつつ落としどころを探ります。相手を論破することが目的ではありません。
集団討論もにわか仕込みでは対応できません。普段から自分の意見を持ち、意見を伝える努力をしてきたかが問われています。

6.調査書(成績証明書)

学校成績、検定類や活動の成果をみるということですが、配点は低めの50点です。普段の学校での努力が重要なのは言うまでもありませんが、IBコースの試験においていえば、数学、面接、討論などの能力が非常に需要だということがわかります。
 

この試験にどのように対応すべきか

ここまで見てこられた方には、この試験が一筋縄では通用しないことがお分かりになるかと思います。まだ公表されていないようですが、募集枠以上の応募があったにもかかわらず相当数が不合格になり、募集枠以下の合格者数になったようです。
特に初年度生なので学校側が相当慎重に選抜を行っていることがよくわかります。


アルゴクラブ「ジオ作品展」入賞への道4

いよいよ7月です。
わかば深圳教室では一学期をかけてジオ作品展入賞をめざして練習してきました。
これまではどんな風に作ったらよいのかわからなかった子供達も
自由な発想で作ることができるようになってきていて、子供達の成長ぶりを
目の当たりにしています。

来週には、今ままでご紹介したものなどから展覧会へエントリーします。
入賞作品がでるか楽しみです!


「かき氷」そうま

「スペースシャトル」Taichi

「花火」慧美


今日の算数の授業より「メビウスの帯」

6年生の算数の授業では「メビウスの帯」を扱ってみました。
細長いリボン状の紙で輪を作ります。
その時に、ひねりを加えるとメビウスの帯になります。
この形状は非常に面白く表面をたどっていくと、表面も裏面も通ってしまうという不思議な
形状です。

この帯だけでも面白いのですが、これをリボンの中央の線をたどって切ってみると、また
面白いことが起こります。

今日は1回〜4回ねじったものに挑戦。
切る前に予想を立ててから実際に切ってみました。

数学的には「向き付け不可能性」という性質があり、工業にも応用されているのだそうです。
こういったものに実際に触れてみることで子供達の想像力はきっと膨らんでいくものと思います。
新しいデザインかもしれませんし、新しい製品、新しいアイディアにつながっていくかと思うと、
算数にも夢がありますね。


まずはメビウスの帯を作ってみます。

2回ひねりの中央を切っていくと、大きな一つの輪になりました。

3回ひねりの場合は・・・・。2つの輪ができて鎖状につながりました。

4回ひねりだと、一つの輪には変わりはないのですが、結び目ができてますね。