2019年はいかに学ぶべきか
あけましておめでとうございます。
2019年もよろしくお願いいたします。
2019年は不確定要素が増し社会不安が高まる、あまり明るい未来の描きにいく1年としてスタートしたように感じています。
そんな印象に反して、私にとって2019年は楽しみな1年のスタートです。
不確定要素が増すということは、それだけ考える余地があり、想像力、アイディアの活きる時代だと言えるからです。不確定性を悲観的な見方ではなく、自由な発想で変えられる新時代の到来として楽しんでいきたいと思っています。
新時代においては、これまでの日本社会のように「みんなと同じことをやっていれば安心」という常識は通用せず、「みんなでいろんなアイディアを出していく問題を解決していく」ことが非常に重要になってきます。
教育という観点で言えば、子供たちに与えていくべき教育機会に対する絶対的な解はなく、家庭ごとに改めて考える必要があります。
「みんなと同じことをやる」ことがリスクにつながりかねない時代であるからこそ、子供たちには興味の幅が広がるような体験の機会を増やし、熱中できること、好きなことを見つけ、成功体験だけではなく失敗体験もしたらいいと思います。
episでは各教科の授業を通じて知識やテクニックだけではなく、「考えること」「試すこと」「考察すること」の重要性を伝えています。それは、どんな教科を通してでも伝えられることで、子供たちが将来に備えてつけておくべき最も重要なことだ思っています。
私は算数・数学を教えることが多く、算数・数学というのは、「ドリル演習」「反復演習・復習」で攻略できるということをよく耳にします。それは出題内容がかなり限定されたテストに対しては有効ですが、そうでない場合には基礎力の強化にしかなりません。
実際の入試においては、初見の問題をいかに解くかが鍵になるので、前述の「考えること」「試すこと」「考察すること」という一連のトライアンドエラーが最も重要な力になってきます。
不確定要素の多い現代もまさにそのような数学の難問を解くような時代で、その予測不可能な時代に対するには、トライアンドエラーができることは大きな力となります。
このような時代だからこそ必要な学びがあること念頭に、今年はこれまで以上に新時代に即した子供たちの力を引き出すべく授業に臨んでいきたいと思います。
今年も1年どうぞよろしくお願いいたします。