教育講演会『君たちはどう生きるか』茗溪学園校長 田代先生
5月17日(火)茗溪学園中学校高等学校の田代校長先生をお迎えしご講演いただきました。深圳の中高生25人が教室に集まり、将来について考える貴重な1時間半になりました。
『君たちはどう生きるか』という深いテーマのもと、今の日本や世界がどのような状況におかれ、どのように変化しているのか、具体例を示されながら、将来のために自分たちが今やれること、どのように進んで行けばいいのかを考えていく時間となりました。
今回の先生のご講演は、テーマについて一方的に語るという手法ではなく、「グローバル人材とは何か?」「日本人には何が欠けているのか?」という田代先生の問いかけに、生徒達が自分たちの意見を述べるというインタラクティブな参加型の講演会となり、先生のお話を伺いながら、生徒達の反応を見ている私にとっても非常におもしろい機会になりました。
私が中学生だった時には、グローバルの「グ」の字も知らず、私にとって世界とは、当時住んでいた「山形市内」で完結していました。自分の生きる世界と外の世界とのつながりを全く感じずに生きていましたので、今回出席した生徒たちの発言には驚くばかりです。
深圳の生徒達は、英語を含む外国語は単なるツールの1つであり、その先に本来自分が成し遂げるべき何かが待っていることを理解しています。中学生ながらに「英語さえできればなんとなる」などという考えは持ち合わせておらず、社会が直面する問題、自分たちが直面する問題についてしっかり肌で感じ取っているのだと思います。
グローバル化の波は確かに押し寄せ、人の成長にも影響を与えているのだと思います。生まれながらにしてインターネットがあり、それを操る便利な端末を手にした現代の子供達がまた一段と世界を飛躍させていくのだろうという期待に胸が高鳴ります。
講演会の後に田代先生に感想を伺いました。
「こんなに積極的な生徒たちはいない」。これはお世辞ではなく、本当に先生のお感じになられたことなのだと思います。長い間帰国生を多く受入れていらっしゃる茗溪学園の校長先生でさえも、改めて「海外の子供達はすごい」とお感じになられるのですから、やはり海外に住む子供達は日本の宝と言ってもよいのだと思います。
今回の講演会でも、田代先生の海外の子供達へのご理解、ご尽力によって海外での教育が支えられていることを再認識しました。先生のお言葉により、子供達の人生の可能性がさらに開かれたと思うと、本当によい機会になったと思います。
末筆ながら、今回の講演会を快く受けてくださった田代校長先生に心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。