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教室長ブログ

中学生英語の語彙について。時事ネタを取り入れるべきじゃないだろうか!?

数年前に指導要領が改定され、中学校で学習する英語の難度が若干上がりました。
その中で、仮定法が中学での学習単元となったことで大騒ぎになっていました。

今回は、中学英語について別の側面から提言です。


3月からの新年度を前に、新中学1年生の体験授業の準備をしていました。

通常、新中1の英語授業の体験といえば、

be動詞の使い方
This is /That is~These are Those are~
etc

と、なんと言うかいわゆる英語の基礎文法のような感じになりがちです。
どうも、おもしろくないなあと思って、色々考えているときに2020年度と2021年度の慶應志木で時事英語に関する問題が出題されていたことを思い出しました。

こんな感じの問題です。

(      )tourism to Japan has more than tripled in recent years.

語群A【 in     kick     melt    break】                      
語群B 【 off     bound     through     down】

語群Aと語群Bを組み合わせて(   )に入る語を考えると言う問題です。

ということで、難しすぎるかなとも思ったのですが、中1体験授業で、上記のような問題をいくつかやってみました。
出題された問題そのままだと、さすがに未習事項が多すぎるので、対訳はつけました。

ノリが良かったということもあるのですが、結構盛り上がって色々相談しながら取り組んでくれるもんなんですね。

もちろん、こういうことって中学校でも習わないことですが、普段ニュースなどを見ていると実は目にしているものです。それを、ネタにして英語で教えない手はないだろうと。

やり方によっては、ほとんど英語経験のない小学生でも理解してできるのですから、どんどん中学生の英語学習の中に取り入れていくべきではないかと思うのです。もちろん、ここでも再三行っているように文法は超大事なので、しっかり学習すべきですが、それと同じくらい語彙力も大事です。

テキストや教科書に載っているような例文や語彙では英語学習もつまらないでしょう。

「使える英語を」という声はよく聞くのですが、使える英語の中には当然「使える語彙」も入っているべきです。

なので、少々難度が高く感じることもあるでしょうが、それは教える側の感覚であって、実は負荷を与えればどんどん吸収するものだなということを改めて実感しました。


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教室長仲田 敬之

大阪八尾生まれ、京都府木津川市(奈良まで徒歩1分)育ち、京都と奈良のアイデンティティを手にいれる。関西学院大学在学中、アメリカ南部を一人旅、ジャズの衝撃を受ける。関学卒業後、アメリカ留学、英語力に磨きがかかる。中学・高校・大受受験の英語・国語・社会の文系教科指導から、補習校での指導経験を活かしたインター・現地校生への日本語・小論文指導までを幅広くカバー。