香港学習塾 epis Education Centre

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2011年度 Student of The Year

【香港教室】 6SYコース STくん

2011年度のStudent of the yearは、中学受験コースで誰よりも勉強し、素晴らしい結果を出したSTくんに贈ります。本当におめでとう。STの武器はどんな情報でもぐんぐん吸収していく感性です。エピスに来ると休み時間には新聞を食い入るように読み、毎月日本から送られてくる進学情報誌も楽しみにしていました。6年生も後半になると家庭からは「新聞禁止令」が出るほどでしたね。その感性で育まれた力は、特に国語と社会の学力に反映されていました。特に社会のことは、中学受験の膨大な学習範囲にとどまらず様々なことを良く知っていて、社会科の飯尾先生も一目置く存在でした。課題は算数と理科でした。問題の処理速度が速くても、読み飛ばしが多いということが弱点でした。教わったはずの問題が解けずに叱られ、涙を流すこともありました。家庭学習は壮絶なものだったようです。母親に反抗してストライキを起こしたり、父親に反抗して頬を張られて大きな手形をつけて授業を受けていることもありました。公にすることがはばかられるようなエピソードがいくつもありました。そのように振り返ると、この賞はFamily of the yearといってもいいかもしれません。
先日行なわれた祝賀会では、目標は東京大学法学部、将来は裁判官になりたいと夢を語ってくれました。少し前に尋ねたときには内閣総理大臣になりたいとも話していましたね。進学先は御三家の一つ、麻布中学校。大きな可能性を秘めたたくさんの個性的な友人ができるはず。感性豊かなSTのことなので、そんな環境の中でもまれていくことで大きく成長していくことでしょう。これからは母親と二人三脚の勉強ではなく、自律して勉強していくことが必要です。でも数学の参考書に早速取りかかっている様子を聞くと心配はなさそうです。中学受験の成功は大きな夢への第一歩。これから本当の意味での勉強が始まります。今まで以上に困難にぶつかることもたくさんあるでしょう。でもそれを乗り越えるだけの素養がSTにはあります。日本で思いっきり羽を伸ばし、ぐんぐん成長していってくれることを願っています。

(圷先生推薦)


【九龍教室】 6SYコース MYさん

2011年度最も活躍した生徒に贈られるStudent of The Year。今年度はMYさんに決定しました。Yさんの中学受験の結果は全勝。そして、女子御三家への合格と華々しい結果となりましたが、受賞の最大の理由は受験結果ということではありません。
 Yさんがepisに来たのは5年生が始まってすでに数ヶ月が過ぎたある日のこと。受験を始めるには遅いスタートとなり、まずは算数の遅れを取り戻すところから彼女の受験は始まりました。しかし、彼女はその遅れを言い訳にすることは一度もなく、逆にその危機的状況を自分の力に変えているような気迫を感じられるほどでした。6年の初めには完全に遅れを取り戻し、その後はメキメキと頭角を現し始めました。
 彼女の強みは、納得するまで良く考え、一度理解したことを自分なりにかみ砕いて吸収できる点にあります。また、丸暗記型の記憶ではなく、かみ砕いて吸収しているおかけで、その知識を応用して思考することができました。時にはその頑固さが、学習進度の妨げになることもありましたが…。
 そんな彼女でも、算数と理科が最終的な障壁として立ちはだかりました。2学期になり受験校の過去問を解きだしたころは得点することができず、不安に思い、また、途方に暮れることもあったのではないかと思います。それを打ち消すように、彼女を最後まで支える最大の力になったのは、「なんとかして憧れの学校に合格したい!」という強い思いそのものだったのではないかと思います。希望や夢を持つことが努力を支え、結果に結びつくということを身をもってYさんが証明してくれたことが、今回の受賞の最大の理由です。周囲で彼女の成長を見守っていた生徒さん親御さんにも、そんな彼女の熱意はきっと伝わったのではないかと思います。Yさんの残した軌跡が力となり、来年度は彼女に続いて夢を実現する生徒がまた現れるでしょう。今後の活躍を楽しみにしています。

(渡辺先生 推薦)