2025年３月のStudent of the Monthは、高等部に在籍するO.Hさんです。Hさんはメルボルンからオンラインで小論文・数学・TOEFLの３教科を受講しており、私はTOEFLを担当しています。
　オンラインでの学習は、授業時間以外に講師と直接顔を合わせる機会がないため、自らモチベーションを維持する工夫が求められます。そんな中でも、Ｈさんは単語学習のような地道な課題にも継続的に取り組み、着実に力を伸ばしてきました。
　TOEFL講座を受け始めた当初は、現地校で扱う文章や日常英会話との違いに戸惑う様子も見られました。リスニングでは当初から高いスコアを維持していましたが、スピーキングでは「聞き取れてもどう答えていいかわからない」と、もどかしさを感じていたようです。授業外でのオンライン練習に億劫さを感じることもあったかもしれませんが、Ｈさんは自分の課題と真摯に向き合い、定期的に練習予約を入れ、フィードバックも素直に受け止めて次に活かしていきました。その努力が実を結び、初めてのTOEFL受験で見事に実力を発揮してくれました。
　しかし、スコアが出た直後の授業でＨさんは「もう少し取れたと思う」と悔しそうに話してくれました。その言葉を聞いて、私はむしろ嬉しく思いました。自分に対して妥協しないその姿勢こそが、これからの大きな成長につながっていくと確信しているからです。
　Ｈさんのさらなる飛躍を期待し、Student of the Monthを贈ります。

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