2022年のStudent of the year
諦めない強い気持ちで合格を勝ち取った
中3コース M.A. さん
推薦者 鈴木先生
2021年度のStudent of the yearに慶應義塾湘南藤沢高等部への進学が決まったMAさんを推薦します。難関校に合格したからというわけではなく、その合格に至るまでの過程をつぶさに見てみた者として彼女の努力を称えたいと思ったからです。
もう時効なので率直に書きますが、Aさんは数学が苦手でした。いや、正確には苦手意識が強すぎたのです。彼女の理解力なら中学数学程度は難なくこなせたはず。しかし、苦手意識とちょっと頑固な性格が仇となり数学から逃げていました。そして、いよいよ志望校へ出願する頃になってようやく「数学からは逃げられない、真正面から向き合うしかない」と腹を括ったのです。Aさんはこの時「志望校のレベル下げる」という逃げに走らず、「どんなに大変でもいいから志望校に合格したい」と言い、数学の特訓が始まりました。しかし、起きている時間はずっと数学の勉強をしても、入試の前半戦ではなかなかいい結果に恵まれませんでした。この時、僕がAさんをなにがなんでも合格させたいと思ったのは、不合格でもその結果を泣きがながら電話で報告し、「次は頑張ります」と言える受験生だったからです。大学受験を目指す高校生でもなかなかできないことですが、そういう気持ちではいい結果は得られないのです。Aさんは上手くいかずに辛い時でも何が悪かったのかを振り返り、次を信じてその日からまた数学に取り組んでいました。
こうして最終的に素晴らしい合格を勝ち取ったAさん。最後の最後の努力は素晴らしかったよ。本当におめでとう!