Hさんは月例テストにおいて３科における偏差値が10月から上昇傾向にあり、12月には本人の中で過去にない良い成績を挙げることができました。この時点でハイレベルテストに移行する判断もあり得ました。しかしHさんは、今回はたまたまかもしれない、既にハイレベルテストを受け始めている周囲の友人たちの高い実力を考えると今移行してもよいものかと様々に迷った末に、もう１回月例テストを受けてよりよい結果を残すことにチャレンジしようと決意。１月の月例テストでは３教科すべてにおいて９割を超える得点を挙げ、偏差値（３科）を70の大台に乗せることができました。私たちはHさんがこれまで以上に勉学に取り組んでいる姿をみてきましたが、みえないところでも相当頑張ったのだと思います。
　Hさんは、勉強に取り組む姿勢の真摯さにおいて群を抜いています。また、質問が的確です。自分で理解している部分をしっかりと認識した上で、ここの部分がわからないので教えてくださいという質問ができます。そして、わからない事柄が理解できたとき、「あーっ！」と大きな声を出してはっきりと喜びを表現します。その叫びは毎回、私にアルキメデスの「エウレーカ！」を想起させます。本当にこちらまでうれしくなります。
　次回からはいよいよ、ハイレベルテストに移行することになります。満を持しての本舞台です。あえて己に試練を課し、力を蓄えてそれを乗り越え、次の段階に進む資格を自ら手にしたこの経験は、何ものにも代え難い財産となってこれからのHさん自身を支えてくれるでしょう。自分の人生を切り開いていく力、前に進んでいく潜在力を大きく感じさせるHさんの、これからの活躍が楽しみで仕方がありません。

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