2024年のStudent of the year
日々の学びのその先に
6SYWコース K.K. くん
推薦者 圷先生
2023年度の香港教室Student of The Yearは、6SYWクラスのK.K.くんです。おめでとう!!
香港に来てアメリカ系インターナショナルスクールに通いながらエピスで学び始めたのは、K.K.くんが小学4年生のときのこと。初めのうちは学校の英語環境とエピスの日本語環境それぞれについていくことは大変だったとは思いますが、やるべきことにしっかり取り組む、それを習慣にして実行できることが彼の大きな強みでした。学校でもエピスでも、授業中の先生の話はグッと集中して聞いて、できるだけ一発で覚えられるようにする、学校の宿題はできるだけ学校にいる間にサッサと終わらせて、家ではエピスの勉強できるようにする、それがコツだと話すK.K.くん。抜群の記憶力は、その「集中して話を聞く、集中して問題に取り組む」意識から育まれたものでしょう。
国語・算数・理科・社会のどの教科でもそうでしたが、一度教えただけで本当にしっかり覚えられる生徒でした。算数の難しい問題が解けたときに、「この問題をよく解けたな〜」と褒めても、「この問題は、前に先生が教えてくれたやり方で解けるんだから当たり前じゃん」という調子で、そのようなことが日を追って増えていきました。ただ、そこには彼なりの工夫がありました。複雑な問題を工夫して解く解法を学んだときなどには、完全に納得するまで先生を質問攻めにしていましたね。納得すると、これは良いことを聞いたぞ、などとブツブツ言いながら自分なりにノートにメモを取っていました。彼には新しく学んだことを自分なりに吸収するぞ、という意思があり、それが彼の成長を大きく後押ししたのだと思います。
受験勉強を始めて、最初から最後まで順風満帆だったわけではありませんが、徐々に学力が向上して成績が伸びていくと、もともと優しい彼の性格がもっと優しくなっていきました。エピスのクラスで一目置かれる存在だったわけですが、それは学校でも同様だったようで、彼の素晴らしい人となりを、多方面から伝え聞くこともありました。そんな彼の成長に関われたことを誇りに思います。
4年・5年・6年と学年が上がっても特別に難しいテキストを勉強するわけでもなく、目の前にあるテキストや入試過去問題に集中して真剣に取り組む、その真っ当な学びの先に、最難関校である開成中学校の合格がありました。開成には自分よりウンとレベルが高い人たちがたくさんいると思っているので、負けないようにがんばりたい、と抱負を話してくれました。そんな謙虚な彼ですが、香港でのインターナショナルスクールの学びと日本の中学入試勉強を両立させた帰国生として、K.K.くんが開成でもキラリと輝く一目置かれる存在になることは容易に想像できます。これから日本でも、大きく、大きく成長していってください。